はじめに
体調不良や事故で急に病院へ行く必要があるとき、よく耳にするのが一次救急 二次救急という言葉です。
日本の救急医療は、患者の症状の重さや必要な医療レベルに応じて段階的に区分されており、適切な救急を選ぶことが命を守る重要なポイントとなります。
この記事では、一次救急 二次救急の違いや役割、そして受診の目安をわかりやすく解説します。
救急医療体制の全体像
日本の救急医療は大きく、一次救急・二次救急・三次救急に区分されます。
- 一次救急・軽症患者向け
- 二次救急・入院が必要な中等症〜重症患者向け
- 三次救急・生命の危機がある重篤患者向け
ポイント・症状の重さや必要な治療に応じて、どのレベルの医療機関を利用するかが決まります。
救急体制全体の仕組みについては、一次・二次・三次救急の違いと搬送方法に詳しくまとめられています。
一次救急とは?
定義
軽症患者に対応する救急医療。休日や夜間に、診療所や一部病院が交代制で診療を行います。
対応する症状の例
- 38度前後の発熱
- 軽いケガ・擦り傷・切り傷など
- 嘔吐や下痢など比較的軽度の体調不良
- 軽い腹痛や頭痛
特徴
- 外来での処置が中心で、入院は不要
- 救急車を呼ばずに自分で受診するケースが多い
- 小児科の夜間診療や休日診療所も含まれる
二次救急とは?
定義
入院や専門的治療が必要な患者に対応する救急医療。24時間体制の病院が当番制で受け入れます。
対応する症状の例
- 高度の脱水症状
- 骨折や深い切り傷
- 重度の喘息発作
- 脳梗塞・心筋梗塞の疑いがある場合
- 外傷による中等症のケガ
特徴
- 救急車で搬送されることが多い
- 手術や集中治療が必要になる場合もある
- 入院設備を備えた病院で対応
一次救急と二次救急の違い
項目 | 一次救急 | 二次救急 |
---|---|---|
対象 | 軽症患者 | 中等症〜重症患者 |
医療機関 | 診療所・一部病院 | 24時間体制の病院 |
入院 | 不要 | 必要になることがある |
搬送方法 | 自力で受診 | 救急車搬送が多い |
まとめ・一次救急は外来レベル、二次救急は入院・手術も想定と理解すると分かりやすいです。
救急を利用する際の注意点
- 本当に必要なレベルの救急を利用する
→ 軽症で救急車を利用すると、本当に重症の患者の搬送が遅れる可能性があります。 - 迷ったときは#7119・救急安心センターなどの電話相談を活用する
- 救急外来は混雑することが多いため、可能なら日中の通常診療を優先
まとめ
一次救急 二次救急の違いを整理すると、
一次救急・軽症患者向け、外来で対応
二次救急・中等症〜重症患者向け、入院や手術にも対応
このように救急医療体制を正しく理解しておくことで、いざというときに適切な医療機関を選びやすくなります。
✨ 今日からできる第一歩
家族と一緒に #7119 や地域の救急相談窓口 を確認しておく
体調不良時に 一次救急で済むのか、二次救急が必要か を考える習慣をつける
一次救急 二次救急の仕組みを知ることは、自分や家族の命を守る大切な準備になります。
さらに詳しく知りたい方は、救急指定病院の区分(一次・二次・三次救急)も参考になります。