はじめに
仕事を辞めるときに多くの人が直面するのが自己都合退職の手続きです。
退職届を提出すれば終わりと考えがちですが、実際には会社やハローワークで行うべき処理が数多くあり、後回しにするとトラブルや損失につながる恐れがあります。
そこで本記事では、退職をスムーズに進めるために役立つ 自己都合退職手続き チェック リスト をご紹介します。退職前後に何をすべきか、忘れやすいポイントや注意点まで詳しく解説します。
退職に関する具体的な流れをさらに詳しく知りたい方は、自己都合退職の手続きチェックリストまとめや、弁護士監修の退職手続きチェックリストも参考になります。
自己都合退職とは?
自己都合退職とは、労働者本人の意思で退職するケースを指します。転職・キャリアチェンジ・家庭の事情など理由はさまざまですが、共通しているのは会社都合ではないという点です。
自己都合退職の特徴
- 退職理由は本人の都合
- 通常は退職日の2週間以上前に申告・労働基準法
- 雇用保険の失業給付は 待機期間7日+給付制限2〜3か月 がある
- 円満退職のためには事前準備が不可欠
自己都合退職手続きチェックリスト
ここでは、退職を考え始めてから実際に会社を去るまでの流れを 時系列順 に整理しました。
✅ 退職を決意したら
- 上司へ口頭で意思を伝える・できれば1〜2か月前が望ましい
- 就業規則を確認・退職申し出期限や書類の提出ルールを確認
- 退職日を相談し、業務引継ぎのスケジュールをすり合わせる
✅ 退職届・退職願の提出
- 会社指定のフォーマットを確認
- 提出期限を守る
- 理由は「一身上の都合」とシンプルに書くのが基本
✅ 退職日までにやること
- 引継ぎ資料の作成・業務マニュアル、取引先情報、進行中案件など
- 会社から貸与されている備品の確認・社員証、PC、制服、鍵など
- 残有給休暇の消化を相談
- 社会保険・年金・住民税の説明を人事部に確認
✅ 退職日に必要な対応
- 健康保険証の返却
- 社員証、社章、ロッカーの鍵など会社備品の返却
- 送別の挨拶・メールや文書で残すと丁寧
✅ 退職後に必要な手続き
- 健康保険の切替
国民健康保険に加入、または新しい会社の社会保険に加入 - 年金の切替
国民年金への切替手続き・第1号被保険者になる場合 - 雇用保険・失業給付の申請
ハローワークで離職票を提出 - 税金関係
住民税は原則として退職後に一括払いまたは「新しい勤務先で天引き」
自己都合退職で注意すべきポイント
- 有給休暇の消化
会社が繁忙期などを理由に拒否するケースもありますが、労働者には取得権利があります。 - 雇用保険の失業給付
自己都合退職は給付制限・2〜3か月があるため、生活資金計画を立てておくことが大切です。 - 退職理由の書き方
会社やハローワークに提出する書類では「一身上の都合」と記載するのが無難。余計な理由は不要です。
円満退職のためのコツ
- 早めに伝える・1〜2か月前に相談すれば引継ぎもスムーズ。
- 誠意を持った対応・感謝を伝えると印象が良くなり、将来の人脈にもつながる。
- 計画的な手続き・保険・年金・税金などはチェックリストを見ながら漏れなく処理する。
まとめ
自己都合退職は本人が自由に選べる権利ですが、その分、手続きや準備は自分の責任で計画的に進める必要があります。
- 退職届の提出から備品返却まで漏れなく対応する
- 保険・年金・税金の切替を忘れずに行う
- 失業給付の待機期間を理解し、生活資金を準備する
こうした流れを確実にこなすためには、自己都合退職手続き チェック リスト を活用するのが効果的です。リストに沿って進めることで、安心して新しいスタートを切ることができます。