兵庫県知事の井戸敏三氏がコロナ対策で「うちわ会食」というものを提言して物議を醸しています。
中には、即辞職するべきだ!という強い意見もあるようです。その理由を解説します。
効果も被害も検証しない思いつきの疫病対策の危険性
最も多く出ている批判は、何の効果があるかも解らない、または、最悪被害が広がるかもしれないモノを『対策』として広めようとした事です。しかも県知事という公職にありながら。
はっきり言って頭おかしい!
だって、その対策が間違っているのに、県民が安心して使ったら、病気が広がるんですよ!
これ以上疫病を広げないように、様々なアイデアが浮かんでは、検証して有益なモノを広げる、無益だったりかえって害があるものは広げない、ということは、県民の健康を預かる県知事として当然のこと
いいこと考えた!
って自由に言っていいのは小学生まで。
大人、しかも要職にある人間がそんな思いつきで被害を広げていいわけがありません。
もしも、こんな風に各県の知事さんたちが、何の検証もしない“自称コロナ対策”を好き勝手に打ち上げてきたら…
国内は恐ろしい混乱に陥るでしょう。
【無策の1年半】この知事は何をしてきたんでしょう
この「うちわ会食」提言の異常な点の2つめは、コロナ蔓延から1年半も経って、医療行政に責任を持つはずの知事から出てきたことです。
もしもこの1年半、県民の健康とコロナ対策に真摯に向き合っていた人であれば、こんないい加減な提言はできません
これが、新型コロナが蔓延し始めた時期であれば、無知ながらも試行錯誤をする一つとして出てきても確かに不思議ではありません。県民の健康と経済の両立を願う立場の人としては、あり得た提言だったでしょう。後で間違っていた事が発覚しても、それは誰もが知見を得る前ですから、仕方なかったかもしれません。
ですがいま、令和3年4月の時点ではどうでしょう!?
飛沫感染の予防方法が様々検討され、スーパーコンピューター等で検証され、不織布やウレタン等の素材による差異なども分析され、アクリル板の設置の仕方等も検証され…
私たちは多くの知見を得てきたはずです。
例えそれらをすべて把握していなくても、少なくとも
いい加減な思いつきは控え、科学と検証に基づいた対策が必要
という共通認識は持ったはずです。はずでした。
国民全体が、この苦難を乗り越えるために、個人個人では様々な意見や考えがありながらも
一定の検証を経た対策として「マスクをする」「手を洗う」「消毒する」等を実行してきたはずです。
それを、いち「老人の思いつき」で多額の税金をつぎ込み、検証されていない、下手をしたら
かえって病気を広げてしまう方法を県が広めようとしていた
わけです。
信じられませんよね。
とめられない県や保健所の組織としての欠陥
もう一つ、この件でおかしいと感じることは、専門家や現場の実情を知っている人が多数いるはずの県の職員が止めることが出来なかったという点です。
上に書いてきたことなど、県の職員や専門家の方々など、百も承知でしょう。
しかし、だれもその異常な提言を止めること無く実行したという、県の組織というものに、薄ら寒いモノすら感じます。
県民に疫病を広げてしまうリスクより、頭のおかしな県知事の策を実行することを選んだわけです
(この場合、“頭のおかしな” は “策” に掛かってます!)
真剣に、兵庫県知事は辞職するべきと考える理由
おそらく、平常時であればこんな知事でもよいのでしょう。
どんなに無策でも、無能でも、県の行政機関が粛々と業務をこなしてくれれば、大きな問題が起きること無く任期を全うすることができるでしょう。
でも今は平常時ではありません。一人ふたりの権力者の異常な行動が社会全体に不利益を蒔きかねない非常時です。
ここは一旦ご退任願って、また誰がやってもなんとかなるような平和な時代に戻ったら、その時立候補されれば良いのでは無いかと思う次第です。
それまでは、近所のスナックとかで
「俺の考えた最強のコロナ対策」でも酔っ払いながら力説されたらいかがでしょうか!うちわをお口にあてて!
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