子供の頃、同じクラスの中で「将来はプロのサッカー選手になりたい!」と将来の夢を語っていた友達はいませんでしたか?もしくは、自分自身がその一人だったかもしれませんね。日本の2大スポーツと言えば、かなり昔から野球とサッカーでしたが、FIFAワールドカップ・カタール大会が開催される前は、多少サッカー人気が勢いを失っていた雰囲気が感じられました。しかし、日本代表チーム「BLUE SAMURAI」の信じられない神プレーで見事16強まで進み、対戦相手と完全に互角の状態でPK戦に進んだ事実を思い起こせば、サッカーの魅力を忘れかけたことが罪深いことのようにさえ感じられます。
現代では、スポーツベッティングやペイパルカジノで遊ぶ人が増えたこともあり、忘れかけていた遊び心や過去にあった猛烈なサッカーフィーバーが再燃しています。カッコいいプロのサッカー選手が世界の舞台で堂々と活躍する姿を見て、どれだけ多くの子供たちが「プロのサッカー選手になりたい!」そう心に決めたでしょうか?
ここでは再び注目を浴びているサッカーに焦点を当てて、プロのサッカー選手になるためのプロセスや条件、そして気になる年収などを含めてわかりやすくご紹介します。2026年のW杯が今から待ち遠しいですね。
そもそもプロのサッカー選手になるのは難しいの?
結論から言えば、プロのサッカー選手になるのは非常に難しいです。
2022年のFIFAワールドカップ・カタール大会で、心が震えるような感動的なパフォーマンスを見せくれたSamurai Blueの選抜メンバーたち。「1ミリの奇跡」が勝利を招いた瞬間に、日本中が興奮しましたよね。そんな異次元レベルの選手たちを見ていると、そもそもプロのサッカー選手になるのは現実的なの?という疑問が湧いてきます。つまり、厳しい練習を続けていれば、いずれはプロのサッカー選手になれるのか?ということです。
今回のW杯に出場した選手たちのほとんどが、幼少期からプロのサッカーコーチのもとで厳しいトレーニングを積んできています。練習の成果と運、才能が功をなしてプロのサッカー選手になったという想像通りのシナリオです。
将来の職業としてプロのサッカー選手を目指す子供たち、ティーンエイジャーはたくさんいると思いますが、「プロ」というレベルになると、実際には子供の頃から絶え間ない専門的なトレーニングを続けている選手がほとんどです。並みならぬ「才能」が備わっているのは、こうした努力があるからこそなのでしょう。確かに、サッカーをはじめ、全てのスポーツにおいて「才能は99%の努力から生まれるもの」と言われているのも事実です。長年サッカーをプレイしていても代表に選ばれなかったり、日の目を見ることがない場合もあるでしょう。それでもサッカーへの夢を諦めるべきではないと言えますが、やはり、小さな頃から惜しみない努力を続け、適切なトレーニングを受けることが、プロのサッカー選手になるための入り口になることは間違いありません。
年齢制限や学歴などは関係あるの?
基本的には、プロのサッカー選手になるための年齢や学歴制限は設けられていません。一般的には高校を卒業する18歳の段階でプロテストを受けて入団するか、または大学に入学し、サッカーの技術や経験を磨いてからプロになるパターンがあります。もちろん、学歴においては全く関係なく、有名な高校を卒業していようが、進学校に通っていようが、プロのサッカー選手になるための学歴壁は存在しません。
球団のスカウト側も、高校を卒業する時点で優秀な選手を獲得しようと動きますが、最終的な意思決定は本人に委ねられています。もちろん、年収をベースに条件が一致していることが大前提ですが、大学に一度進学してからプロを目指す選手も多いようです。大学のサッカークラブでは、プロのトレーニングに極めて近いプログラムが用意されており、よりプロレベルに近い状態で入団できるとも言われています。
また、Jリーガーの80%以上が、0.8以上の視力を持っていることもわかっています。もしかしたら、視力の良さもプロのサッカー選手になる要素になるのかもしれません。やはり素早いボールを追いかけたり、飛んでくるボールを正確に受け止める「確かな目」は必要でしょう。ドリブルやパスのシーンでは数ミリの違いがミスを生んでしまう可能性がありますし、ゴールキーパーというポジションにおいては、視力の良さは必須だと言えますね。
ここでJリーグの組織について触れておくと、J1リーグとJ2リーグがあり、その下の組織としてJFLがあります。JFLにもプロのサッカー選手が所属しているため、Jリーグの組織の広さに驚愕します。
プロのサッカー選手になる道筋
前述でお話しましたように、Jリーグなどに所属してプロのサッカー選手として活躍するには、サッカーの素養だけではなく、目に見えた「実力」を持つことが大前提となります。例えば、高校の時に優勝した経験があったり、たとえ優勝まで行かなくても目立った活躍があると有利です。
また、プロのサッカー選手になる近道としては、それぞれのクラブが持つ「ユース」に所属する方法があります。ユースは高校生年代の学生を対象にしたJリーグ直属のクラブで、Jクラブとストレートにつながっているのも魅力でしょう。もちろん、ユースに入るのも極めて難関ですが、見事ユースに上がり、素晴らしい活躍が認められればJクラブに昇進することも可能です。厳しい審査やテストが行われた後、才能を認められれば入団決定となるわけですね。もちろん、よっぽどの実力や才能を持っていなければJクラブに入ることは難しいので、努力をたゆまず一流を目指すことがプロになるための鍵となります。
また、ユースに入っていなくてもプロへの道は当然開かれています。冒頭でもちらっとお伝えしましたが、高校や大学時代に所属するクラブで活躍しながら、県大会の選抜に選ばれたり、試合で大量のアシストを決めたり、ゴールキーパーとして数試合を無失点で抑えたなど、チームに多大に貢献した選手は、その華麗なパフォーマンスがスカウトの目に留まることも多いです。そうすると、スカウトマン自ら評価の高い選手に声をかけるといったこともあるようです。
そうとは言いながら、ユースに所属していても、クラブで活躍しても、サッカーの能力を発揮できなければプロのサッカー選手になる切符はもらえません。
また、Jリーグの場合は、それぞれのクラブがセレクションを行うこともあります。セレクションはやや特徴的な面があり、人脈やコネといった部分も無きにしも非ずと言います。例えば、有力なサッカー関係者を知っていたり、サッカーコーチから推薦をもらったりと、人脈が左右するところもあるようです。しかし、最終的には実力の世界になってくるので、独自のセレクションまでこぎつけても、能力がなければ落とされてしまいます。
Jリーグの平均年俸はおよそ3300万円
ここでプロのサッカー選手の年俸について解説しましょう。例えば、2022年のJリーグの平均年俸はおよそ3300万円となっています。現在、J1リーグに登録しているプロサッカー選手は550名超で、J1リーグ全体の平均年齢はおよそ27歳です。この数字を見れば分かる通り、プロのサッカー選手はかなりの高給取りとなります。大卒の初任給と比べると6倍以上なので、本当にため息が出てしまうレベルです。参考のために、J1リーグで最も年俸が高い選手上位5名を挙げてみましょう。
- アンドレス・イニエスタ
- 大迫勇也
- 酒井高穂
- 山口蛍
- セルジ・サンぺール
どの選手も、日本では超有名なプレイヤーですが、5位のセルジ・サンペール選手を除いて全て30歳以上、しかも最も年俸の高いアンドレス・イニエスタ選手は38歳でバリバリの現役です。つまり、プロのサッカー選手の寿命はほぼ決まっていないと言えますね。実際、50歳の大台を超えた三浦知良選手(カズ)も現役を長い間貫いていました。こういった背景からも、プロのサッカー選手として必要なのは、技術力はもちろん、精神力やメンタルとも考えられます。
Jリーグ以外でも、海外の有名クラブに所属するプロのサッカー選手も大勢います。海外の有名チームになると、年俸はぐんと跳ね上がり1億以上は当たり前、5億以上を稼ぐ選手も普通にいるというイメージです。
例えば、ユニークでストレートなキャラクターを持つ本田選手も7億円を超える収入を得ていたと伝えられていますが、あの実力とパワー、そして技術力を考えれば当然の結果と言えるでしょう。
もっとも、Jリーグで活躍した後にヨーロッパに渡り、有名クラブと契約する理由は能力の対価として支払われる年俸の高さにあるのかもしれません。あとは、世界レベルのサッカーチームに所属できる誇りと情熱でしょう。
プロのサッカー選手の役割とオフの過ごし方
さて、プロのサッカー選手になるまでの道のりをご紹介してきましたが、ここでプロサッカー選手の仕事の内容やオフの過ごし方について触れてみたいと思います。
周知にとおり、プロのサッカー選手はチームが勝てるように貢献することが最も重要です。サッカーにはMFやDF、GKといったポジションがあり、与えられた役割を果たしながら、活躍の場を作っていくことで評価を得ていきます。今シーズンのゴール数、アシスト数など、数字に見える形で成績を残すことが大切なんですね。
それでは、シーズンオフの時間は何をしているのでしょうか?プロのサッカー選手は年俸制ですが、一年中サッカーの試合に参加しているわけではありません。シーズンオフや休日は次にくる試合に向けてトレーニングを継続していきます。
自分の弱点を克服するプログラムを組んだり、新しいドリブルの技術を身に着けたり、ディフェンスの戦略を学んだりと、休むことなくプロのサッカー選手としての仕事を継続しています。つまり、プロのサッカー選手に休みはなく、絶え間なくトレーニングを続け、チームを勝利に導くべく、ひたすら努力を重ねているというのが一般的です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?プロのサッカー選手になるためには、小さいころから厳しいトレーニングを継続することが大切で、採用の際には特に年齢や学歴は関係ありません。一般的には高校や大学を卒業してからプロになるか、Jクラブのユースからストレートに上がることが多いようです。また、全国大会への県選抜に選ばれたり、試合で目立った活躍があるとスカウトの目に留まることもあります。
気になる年俸はJリーガーで平均3300万円となっており、かなりの高給取りになりますが、海外の有名クラブに行くと1億を超えることも珍しくありません。実力と才能、そして能力がなければプロになることは難しいですが、才能は99%の努力で成り立つことを信じて頑張ってくださいね!
コメント